【NY】La Quan Smith

NYクイーンズ生まれのデザイナー、ラクアン　スミス。

日本ではまだあまり知られていないかもしれませんが、彼は若干２２歳ですでにレディー・ガガ、

リアーナ、ビヨンセ、アリーシャ・キーズ、ニッキー・ミナージュやエイメリー、タイラ・バンクスなど

多くのセレブリティに衣装を提供しています。

この日はSOHOにあるNewyork Public Libraryで彼のトークショーが行われました。

図書館は良く行くので、思いがけずNYの図書館に入る機会があって嬉しかったです。

幼い頃からファッションに強く興味を持ち、ドローイングも得意だった彼は、

他界した祖母から受け継いだミシンから独学で服作りを学びます。

しかし全てが順調だった訳ではなく、高校を卒業後、入学を熱望していたファッション名門校に

入学を許可されなかった事や、ガンとの闘病生活などいくつかの試練を乗り越えて

自分のブランドを作り上げ、去年NYで行われたデビューコレクションにはアンドレ・ レオン・タリーや

プリンスが来場するなど、今とても注目を集めているそうです。

デザインにおいて音楽にとても影響を受けている事、

セレブが衣装を着用する時は前もって連絡があるわけではないので、

買い物に行って、何気なく雑誌を手に取ったら自分の服を着ていてひっくり返るほど驚いた事、

突然パリに行くよ！とエージェントに言われ、自分の中にそのアイディアが無かったので半信半疑で

自分のコレクションを持っていったらものすごく評判が良かった事、急に必要になってレギンスを

ひたすら何枚も縫い続けた事など、いろんなエピソードをユーモアを交えて話されていました。

独学で何かを学んだ方の話は、強い情熱がベースにあって、山あり谷ありもいろんな工夫で

乗り越えられているので参考になるし、リアルですごく面白い！といつも感じます。

“RUDE BOY”のPVではリアーナがこのゴールドのドレスにレオパード柄のキャスケットを合わせて、

スピーカーの上で踊っています。http://www.youtube.com/watch?v=e82VE8UtW8A

このビデオ、普通に大好きだったので感激。

ブルーのジャケットはウェットスーツの生地で作られているのでとても暖かい！とのこと。

このピンクのドレスはNicki Minajが着ていたもの。

彼の作る服はカラー＆デザインに加え、ストレッチ素材を多用していて動きやすく、

その実用性もハードに動くアーティスト達に愛されている理由と言えそうです。

このマーメイドスカートもあったかいよ！なにしろウェット生地だからね！と笑いを混ぜて

説明してくれています。

ダコタ・ファニングがマリクレールで着たもの。カーディガンと合わせてスイートな着こなしでした。

Q＆Aでは、「デザインが好きだけど、ドローイングが苦手でどうしたら良いか」というデザイナー志望の

学生ならではの悩みや、「どういう人に自分の服をきてもらいたいか」、

「さっきの服、素敵だから着てみたい！」などの意見に対し、ひとつひとつ丁寧に答えていた彼。

トークショー終了後は直接話すことができ、希望があればポートフォリオも見てくれるとのことで

列が途切れません。

こちらはafrican fashion weekのショーの様子。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=qsu_iyJxHxQ&feature=related[/youtube]

ステージ映えしそうな夢のあるデザイン。

アーティストのラブコールを受けるのも納得です！

こちらでは彼のインタビュー、アトリエ風景などが見られます。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=AreFX2WmYOY[/youtube]

次のBET　Awards（アメリカのブラック・ミュージック専門チャンネルBETが主催する音楽授賞式）では

ニッキー・ミナージュが彼のドレスを再び着る予定だそうです。

今後もミュージックビデオなどで目にする機会が増えそうなので、今から楽しみです！

La Quan Smith  official site